リースバックとは、自身の持ち家を売却するときに賃貸契約を交わすことで、転居せずに住み続けることができる資産活用法です。この記事では、リースバックの仕組みやメリットについて解説します。リースバックについてまだご存じでない方や、現在検討中の方は参考にしてみてください。
リースバックの仕組み
リースバックとは、賃貸借契約を伴う不動産売却のことで、「自宅を売却してまとまった現金を受け取り、そのあとも元の家に賃貸で住み続けることができる」というものです。

自宅に住みながら資金を得られる同じようなサービスとして、「リバースモーゲージ」があります。しかし、こちらは自宅を担保にお金を「借りる」もので、その後返済が必要になり、リースバックとは根本的にシステムが異なります。
リバースモーゲージは契約者の死亡時に相続人がその不動産を売却しローンを一括返済するという仕組みであるため、一般的に利用者の年齢を60歳以上とするなどの制限が設けられています。一方、リースバックは年齢制限なく利用が可能な点も大きな違いです。
リースバックを検討する際には注意しておきたい点がいくつかあります。
1つ目は、売却後の家賃の金額です。リースバックした際の家賃は、自宅の売却額に応じて決まります。自宅が高く売れればその分、家賃も相場より高くなりますし、逆に売却する金額によっては相場よりも安くなる可能性もあります。
2つ目は、売却価格が住宅ローンの残債を上回っているかどうかです。家を売却したお金でローンが返せなければ元も子もありません。売却価格がローンの残りを下回る、もしくは同程度の場合は、契約が成立しない可能性もあるので注意しましょう。
また、リースバックでの売却は通常の売却よりも価格が低くなる傾向にあります。おおよそ相場の7~8割程度になるケースが多いので、売却価格と残りのローンを比較する際は気をつけてください。
リースバックを活用するメリット

リースバックは具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
今の家にそのまま住める
前述のとおり、リースバックは自宅を売却すると同時にその不動産の賃貸借契約を結ぶので、転居する必要がなく、月々の家賃を支払うことでそのまま住み続けることが可能です。通常の売却の場合、転居に伴い引っ越し費用や子どもの転校などの負担が考えられますが、リースバックの場合はその心配がありません。
公に販売活動がされることもありませんので、ご近所やご親戚の方に知られることなく売却することができます。ご自身やご家族だけの事情を第三者に知られたくないという方には適した売却方法でしょう。なお、リースバックは戸建て住宅だけでなくマンションや事業所も対象となります。
住宅ローンを早期完済
住宅ローンの支払いが滞ってしまう人が年々増加しています。ローンが払えなくなると、最悪の場合、ローン契約が破綻し自宅が競売にかけられ、強制退去で自宅を出て行かなければなりません。ローンの残債の返済を求められる可能性もあり、そうなるとご自身やご家族がより一層苦しい状況に陥ってしまいます。
リースバックを利用すればまとまった資金を得られるため、ローンを早期に完済することが可能になります。そして残った現金はご自身の目的に沿って自由に使うことができます。また、所有権が買主に移行するので、固定資産税の支払いが不要になります。戸建てなら将来的なリフォームに備えた修繕費が、マンションであれば管理費や修繕積立金が不要となるので、住居に関わるランニングコストが削減されます。
老後資金にゆとりが生まれる
多くの人が老後の生活資金について不安を感じています。退職して給与収入が途絶えてしまったあとは、公的年金と貯蓄で生活をしていかなければなりません。公的年金に関しては、今後も進む少子高齢化によって先行きが怪しく、十分な金額を受け取ることができるのかは不透明です。ライフスタイルによって必要な資金はまちまちですが、手元に現金が十分にないと不安に感じるのではないでしょうか。
リースバックを活用することで自由に使える現金を調達し、老後の生活費や医療費などに充てることができます。老後の生活の中で、結婚などで家を出た子どもたちがお盆や年末年始に帰省してくるという状況も考えられます。その際にも慣れ親しんだ実家に帰ってくることができるので、ご家族にとってもメリットがあるでしょう。
リースバックを利用するなら「リースバックプラス」
リースバックを利用するなら一建設株式会社が取り扱う「リースバックプラス」がおすすめです。リースバックの主な目的である「ローンの解消」と「資金の調達」が果たせるのはもちろんですが、その他にもさまざまなサービスがプラスされた内容となっています。
契約はライフスタイルに合わせて「標準プラン」と「定期プラン」の2種類から選ぶことができます。
標準プランでは業界初のサービスが付いてきます。再購入価格が下がるサービスはリースバックの契約後、賃貸契約の更新ができ、なおかつ長く住むほど再購入価格が下がるというものです。
定期プランの特典は2つあります。定期賃貸契約で1年目の賃料が無料になることと一時預託金で賃料が軽減されることです。売却時に不要資金を預けることで、2年目以降の毎月の賃料が軽減されます。
また、2タイプ共通のサポートもあります。65歳以上の単身者を対象にした安否確認コールやセコムホームセキュリティ、日常生活で突発的に発生する不具合に24時間365日対応してくれる駆けつけサービスなど、暮らしの中で役立つサポートが用意されています。
ローンの解消や資金調達に役立つリースバックは、今の家に住み続けながら住宅ローンの早期完済や老後資金の調達など、得られるメリットは数多くあります。取り扱う金融機関や業者が数多くあり判断に迷うこともあるでしょう。そんなときは一建設株式会社の「リースバックプラス」をぜひご検討してみてください。
